魚座民藝店について


魚座民藝店は、1960年(昭和35年)、父・上村正美が始めた店です。
以来60年『美しいものとの出会い』を求め、『美しく暮らすこと』を伝えてまいりました。父亡き後は、私・上村美穂が父の意志を継ぎこの13年、魚座民藝店を守り続けてまいりました。

魚座は、熊本県人吉市・九日町の通りに面しています。「用の美」を求めて、父が永年かけて集めてきたものに加えて、現代作家の作品や国内外の職人たちの手による暮らしの道具を紹介して参りました。

九州の奥深い地にありながら、全国各地から魚座を訪ねてお越しになることも度々ございます。

写真は、「被災前の店舗正面」です。

営業再開した店内の様子
営業再開した店内の様子

父は復帰前の沖縄へも足繁く通い、陶器やガラス器をはじめ九州・沖縄の暮らしの中にある、使い勝手が良くて美しい道具や染織品等々、幅広く集めて紹介してきました。

国内だけに止まらず、アフリカ諸国やインド・中南米等それぞれの国で日常に使用される道具や布など、その美しさに惹かれるものに国境はありませんでした。

ところが、突如襲った令和2年7月豪雨災害により、長年かけて集めてきたものたち、もう今では作る人もいなくなってしまった昔の暮らしの中で使われていた道具の数々、あの魚座の空間を埋め尽くしていた「美しいものたち」が姿を変えてしまったのです。

あまりの悲惨な光景に涙も出ず、ただただ呆然と立ち尽くすだけでした。

しかし、災害直後から大勢の方々が片付けにきてくださいました。
また、書き出したらキリがないほど、本当にたくさんの方々から温かい言葉やご支援に背中を押され、もう一度頑張ってみようと決心いたしました。

そして現在、以前の半分の面積ではございますが、営業を再開しております。皆さまに楽しんで頂けるよう、私自身楽しみながら頑張っていきたいと思います。

魚座民藝店 上村美穂


お知らせ

陶器、ガラス器などにつきましては、被災品を特価にて販売しております。

商品の詳細やご希望などございましたら、「お問い合わせ」または メール(gyoza.hitoyoshi@gmail.com)にてご連絡くださいませ。



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